ADVAN Racingの新たなる挑戦
フルフェイスデザインがそのアイデンティティでもあったADVAN Racingホイールが、新しいデザインチャレンジを始めた。フロントリムを可能な限りディープにデザインし、その上でキャリパークリアランスとインセットを確保するようにスポークの立ち上がりと湾曲をデザインする。しかし全体としてはADVAN Racingブランドが持つ、スポーツホイールとしての機能美を継承すること。そして、軽量性、高剛性といったホイールの基本性能に優れた1ピースモデルとして設計する。これらの要素をすべてクリアしながら新しいADVAN
Racingとして誕生したのが、この“RS-D”だ。Dはもちろんディープリムの頭文字。フルサイズバリエーションのディープリムホイールを1ピースモデルとして設計するには、ひとつのリム深さの設定ではさすがに難しい。RS-Dでは、インチ毎にスタンダードディープとエキストラディープの2つの専用金型を作製し、フルサイズバリエーションを可能としている。インチバリエーションは18インチから20インチ。特にエキストラディープに関しては、すべてのインチで60mm以上のリム深さを達成している。ここまでの深さのディープリムをさらにダイヤモンドカットしてアルミ素地を輝かせるためには、今までの
ADVAN Racingホイールで培ってきた高品質鋳造技術をさらにブラッシュアップさせる必要がある。そこでこのRS-Dでは、ハイクォリティーキャステイング技術の最高峰を目指すべく、鋳造直後の冷却でアルミ素材を凝固させるスピードと順序を徹底してコンピューターシュミレーションする最新の冷却凝固分析を導入。実際の鋳造工程でコンピューターシュミレーション通りに制御されるフルウォータージャケットを内蔵した最新の金型技術と相まって、最高品質のアルミ組織を持つ鋳造素材の製造に成功している。
肝心のディスクデザインは、もちろんRSをベースとした10本スポーク。特にリム深さの印象をスポイルしないように、スポーク立ち上がりの角度は細心の注意を払ってデザインワークされている。さらにスタンダードディープはビッグキャリパーを逃がしつつ、リムフランジ端面からの突出がないように、しかしその上でディスク全体が持つダイナミズムは損なわないようにデザインされている。
カラーバリエーションは、ADVAN Racingブランドとしては初めてのブラックディスク&ダイヤモンドカットリム、定評のRSシルバーディスク&ダイヤモンドカットリム、ブライトクローム、マットブラックの4色。いずれも深みのある特殊クリアを採用し、仕上がりの質感をアップさせている。ADVAN
Racingホイールのトレ−ドマークである文字天面加工は、もちろんこのRS-Dでも施されている(ブライトクロームは除く)。特にブラック仕様は、アルミ素地とのコントラストも明確で、この特殊文字加工の質感がもっともよく表現される。スポーク上にあるRS-DのロゴステッカーはRZから採用しているユーザー貼り付けタイプ。熱転写プリントに比べ文字の肉厚感はステッカーならではの質感である。