carview 特別企画 ADVAN
大人な男のドライブへ… 写真:北畠主税(ARGOS)
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男ふたり、いざ箱根へ text by Takumi Yoshida
 某土曜日の早朝、BMW 760Liのキャビンに収まって、東名を目指す。ATのセレクトレバーが本来あるべきセンターコンソールに存在せず、ステアリングコラム右から生える短いレバーで変速関係を司る独特のコントロールに最初は戸惑うが、ま、オーナーになればすぐに慣れるのだろう。などと考えながら走っていると、もう東名入口である。
 東名に進入するランプウェイで初めてスロットルを深く踏み込むと、445psと61.2kg-mを生み出す6リッターV12エンジンが耳障りでないボリュームで唸りをあげ、車重2.2トンを超える立派な4ドアボディを事もなげに引っ張り上げていく。BMW V12は、イザとなれば途方もない底力を発揮するのに、通常は声高に自己主張することなく、さりとて寡黙なまま黒子に徹するでもなく、その心地好さをちょうどいい具合に味わわせてくれる。
 いつものテストドライブとは違う今回のような箱根行きには、760Liのようなクルマが適しているのは間違いない。もうひとつ、それと同様のキャラクターを感じさせてくれたのがタイヤだった。今回、箱根に連れ出した2台、BMW760LiとジャガーXKRはいずれもヨコハマのフラッグシップたる高性能タイヤ「ADVAN Sport」を履いているのだが、これが300km/hを超える(Y)レンジ表示という超高性能ぶりからは信じられないほど快適なタイヤなのだった。
 760Liが装着していたのは19インチという大径タイヤだが、ロードノイズが低い上に、まるでコンフォート系のタイヤを履いているかのようにスムーズな乗り心地を提供してくれる。と同時にタイヤ自体のダンピングがいいのも印象的で、バネ下が躍るような感じも経験しなかった。
 待ち合わせのSAに到着すると、やがてそこにジャガーXKRが滑り込んできた。そのコクピットから下りてきたのが、僕といっしょに大人な男のドライブで出掛けるこの日のゲスト、ロバート・ハリス氏である。FMラジオJ-WAVEのパーソナリティとして知られ、作家でもあるハリス氏は1948年生まれというから、僕より1つだけ若い立派なオヤジ、いや違った大人の男である。「ロバート・ハリスです、はじめまして」。ラジオで聴くのと同じ鮮明にとおる声が、僕の耳に飛び込んできた。
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