

JATMA規格とETRTO規格では、同じサイズのタイヤでもロードインデックス(LI)が異なります。例えばインチアップする際、純正装着タイヤのLIを下回らないようにしなければなりませんが、ルックスの向上だけを目的とするインチアップでは、LIが下回っているケースも見受けられます。そうした場合には、同じタイヤサイズでもJATMA規格よりもLIが高く設定されているETRTOレインフォースド規格のタイヤにすれば、LIを下げずにインチアップできる場合があるので、そのあたりを考慮して正しいタイヤ選択を行いましょう。
<例えば205/65R15を235/45R17にインチアップする場合>
純正装着タイヤが205/65R15の場合、JATMA規格のLIは94、最大負荷能力は670kgです。これを235/45R17にインチアップする場合、JATMA規格ではLIが93、最大負荷能力は650kgとなり、装着できません。しかし、同じ235/45R17でもETRTOレインフォースド規格ではLIが97、最大負荷能力が730kgとなり、装着が可能になります。

JATMA規格とETRTO規格では、設計の仕様が若干異なるので、LI同様、適正空気圧に対する考え方も違ってきます。装着しているタイヤがETRTO規格(特にレインフォースド規格)の場合、ETRTO規格がJATMA規格より適正空気圧が高く設定されているため、クルマに記載されている適正空気圧では不十分な場合が多くあります。LI対応表をもとに適正値になるよう心がけてください。
    
<例えば215/45R17の場合の規格による適正空気圧の違い>

<ちなみにレインフォースド規格の場合は>
上記のETRTOスタンダード規格と同じ適正空気圧&負荷能力を見るとLIが91となり、レインフォースド規格では最大負荷能力が615kg、適正空気圧は290kPaとなります。


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ETRTO規格の場合、サイドウォールに(E)という刻印が打刻されています(正確にはECマークといいます)。さらにレインフォースド規格の場合は、(REINFORCED)の刻印が打刻されています。
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資料

欧州車が乗車人数や積載荷物の量によって設定空気圧を変動させているのに対して、国産車はタイヤサイズの違いによる空気圧の設定しか表示されていません。このことは、タイヤ空気圧に対する意識の違いを表していると思われます。日本では「タイヤによって最低限の荷重負荷能力が発揮されていれば良い」と考えられているのですが、欧州では「乗り心地やドライバビリティを積極的に変化させよう」と能動的にタイヤを使っているといえます。
国産車は、推奨空気圧を1つしか指定していないのが一般的であり、これは最大定員数+積載荷物分を前提にした通常の走行条件にて設定されています(車両保安基準に規定されています)。「1名乗車なら空気圧を下げられるのか?」という質問もありそうですが、あくまでも指定空気圧を基準とし、それより下げることは行いません。欧州車の場合も、例えばBMWでは4名乗車時と5名+荷物積載時での空気圧を設定していますが、4名乗車時の指定空気圧で5名+荷物を積載した場合、基準より上げる設定となっていると考えられます。
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